2014年12月24日水曜日

インフルエンザ予防接種専用時間 ご協力ありがとうございました。

神奈川ひまわりクリニックでは2010年度より、
インフルエンザの予防接種は専用時間のみの実施となっております。

おかげさまをもちまして、今季のインフルエンザ専用時間は無事終了しました。

皆様におかれましては、雨の中並んでいただいたり、開始まで外でお待ちいただいたりと、
専用時間での接種にご協力くださり、誠にありがとうございます。


専用時間について種々のご意見を頂いておりますので、
改めて、ひまわりは下記の通り考えておりますこと、何卒ご理解下さい。


①専用時間の設置に至るまで 

ご記憶の方も多いと思いますが、2009年4月にメキシコで発生した新型インフルエンザの際、
当初、感染死亡率が高いと言われ、日本においては5月に初患者発生、
6月中旬までは感染者は強制入院でしたが、あっという間に広がりました。

これに対するワクチンは10月から優先順位順での接種がなされました。
当時は新型及び従来型のインフルエンザの予防接種の2つを実施していました。

移転前のひまわりクリニックでは、隔離室が2つしかなく、(現在は5つあります)
その状態で予防接種を診療時間内に行っておりましたので、
新型インフルエンザ患者さまの外来受診待ちの隣で、インフルエンザワクチンの接種希望の方が待つなど、
本末転倒なことが起きていました。
予防接種を受けに来て、他の病気にクリニックで感染するのはいかがなものかと思い、
2010年から専用時間の設置となりました。



②予防接種の目的について 

その目的は大きく3つあります。 (1)個人 (2)集団 (3)国家

(1) 各個人レベルが抗体(病気に対する抵抗力)を獲得することで、
  個人レベルで病気にかからない、個人の健康面でのメリット。

(2) その各個人個人の集まりが集団です。
 一人一人が抗体を持つことによって、
 その病気が流行しない集団ができるという公衆衛生的意味合いもあります。
 公衆衛生での予防接種の最大の成功例は、天然痘の撲滅です。
 あと2年ほどでポリオも地球上から撲滅できます。
 地球という集団での地道な予防接種の成果です。

(3) その病気を予防することによって、発症した際の社会生産性損失を低減できます。
例えば、水痘については、本年10月から公費無料化となりました。
その結果、国家レベルにおいては、
追加の接種費・・・150億円
回避される社会的生産性損失・・・510億円 (内、医療費110億円)
で、360億円の費用の低減が推計されています。
(*社会生産は、家族の付き添い・看護による、1年間の生産性機会の損失の回避分を推計)
この事は、ひまわりのもう1つのテーマである、
「あなたのお財布にやさしく、国のお財布にも少しでも優しく」に一致します。



 ③インフルエンザ予防接種専用時間を設けることによってのメリット 

(1) 他の具合の悪い方と一緒にならないので、安心してお待ちいただけます。

(2) その時間はインフルエンザの予防接種のみとなりますので、時間当たりより多くの希望者に接種できます。
例年、地域の他の医院が予約受付を終了した後も、ワクチンのあるうちは接種をしています。 公衆衛生的観点から、一人でも多くの地域の方に接種することで(当院が初めての方にもです)、
地域の集団への流行が防げると、考えております。 

(3) 短時間でより多くの方に接種していますので、価格を低めに設定できます。
 本年度、消費税が増税となりましたが、税込価格は据え置きの3,000円です。
 次年度以降も値上げの予定は全くありません。 

(4)  近い将来、いずれ流行するであろう、新型インフルエンザ(鳥)や、
  他の流行性疾患の際における予防接種の(私も接種希望者のどちらにとっても)練習だと思っております。



専用時間ということで、皆様にはご不便をおかけしましたが、
今後も、ご理解、ご協力の程、宜しくお願い致します。
また、今季も無事終了しましたこと、重ねて御礼申し上げます。