2016年1月12日火曜日

中学生の職場体験プログラムを通じて・・・

昨年の秋、宮前平中学の1年生の職場体験の一環として、「人はなぜ働くのか?」をテーマに職業意識や職業倫理について、9人の中学生の訪問を受けました。
中学生の皆さんの質問に答えていくうちに、いつの間にか記憶の彼方にあった「医師になりたい」と思った日の事を鮮明に思い出しました。

その時の質問や回答、そしてどうして医者になろうと思ったのか?等を何回かに分けてご紹介したいと思います。


Q:「人はなぜ働くのか?」
A:
①「生きるために働く」
つい最近まではそうだったかもしれませんが、社会的セーフティーネットの充足により、最低限の暮らしはできるようになりました。

②「より良い生活のために働く」
若い頃はそれで良いと思います。贅沢がしたいから何かする、というエネルギーになっても良いと思います。
しかし、私たち人間の構造では、バランスの良い食事を3食取れば充分ですし、足は2本しかないのだから、100足靴をも買わなくても足ります。だからどこかで「足るを知る」事がないと、満足を知らないのと同じです。

③「誰かのために働く」
家族のために、子のために、愛する人のために、最初はそれで良いと思います。でもその「誰か」が、自分の思う通りにならなかったら、きっと気持ちのどこかで「働いてやってる」と考えてしまうでしょう。

④ 「自分のために働く」
例えば、消防士が火の中に飛び込む、また、警察官が危険を顧みず犯人と戦えるのは、職業意識があるからです。「この火事を俺が消せずに誰が消す」「街の平和は俺に任せとけ」です。私の場合は「今日も誰かの心や体の不安に対して、少しでも役立つことができてありがたかった」です。最初の頃は自己満足もしくは自己欺瞞かと思いましたが、心が晴れ晴れする毎日になったのも真実です。今は自信を持って「私は私の心が晴れ晴れするために働いています」と言えます。


「人はなぜ働くのか」…動機は「生きるため、誰かの為、より良い生活のために」ですが、結果的に「自分のために働く」という心持ちに変わると良いと思います。


・・・次回へ続く。